FBなどのソーシャルメディアに載ってい…

FBなどのソーシャルメディアに載っている写真を報道目的で報道機関が使うことについて、多くの人々が違和感を感じているようです。
今回の事例を見て感じるポイントは二つでしょうか。まず、写真の「引用」は、文章なら一部ではなく、全文を勝手に使われるような感じを伴う点です。だから、いくら報道目的でも、勝手に「引用」されたら嫌だと自分でも思います。
また、せっかくのソーシャルなメディア空間なのに、「報道であること」を、誰かが特別に持ち込むことへの抵抗や反発です。デジタル社会における報道にとって、見逃してならないのは、指標や基準がどんどん相対化・流動化する点です。苦しくても、きちんと向き合っていく必要があります。
「顔写真」の掲載は新聞社在職中からさまざまな場面を経験してきました。「顔写真」があれば確かに記事として説得力持つ場合があるかもしれません。でも、異論や反発を押し切ってまで使う必要はないと、個人的には考えてきました。写真がなければ弱い記事は、他に欠陥があるのかもしれませんし・・。