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停電という名の断絶/北海道胆振東部地震/テレビ報道とSNS

大変な災害がまた起きてしまいました。最大震度7を記録した「平成30年北海道胆振東部地震」。9月6日午前3時8分の地震発生直後からテレビとネットを通じて得られる情報に引き込まれています。

NHKの報道番組で、アナウンサーがしきりに繰り返していました。

「わたしたちが流すこの情報を、SNSを通じて知り合いやお友達に伝えてください」

テレビの報道番組が、ソーシャルメディアによる情報の拡散を視聴者に呼び掛ける姿は初めて見たような気がします。既に災害報道のマニュアルに組み込まれているのでしょうか?

今回の災害の特徴の一つは広大な北海道のほぼ全域があっけなく停電になったことです。電気を使えなければテレビを見てはもらえません。何よりも優先して考えるべき被災者を情報過疎に追いやってしまった点でも、まぎれもなく異常事態、政策の失敗といっていいでしょう。

テレビの現場の人たちがどんな思いで「SNSを」と叫ぶのか、じっくり取材してみたいものです。

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